過去のトラウマに
突き動かされて
20歳の時、
実家で飼っていた子とお別れしました。
妹のような、かけがえのない存在でした。
愛犬を亡くすということは、
それを経験した人でなければわからない、
言葉にできないほど悲しい出来事です。
愛犬と私たちは、言葉を超越した方法で
心と心がつながっています。
だからこそ、あの子を失うことは、
自分自身の心の一部を失うことと同じ。
人によっては、人間の家族を亡くすよりも
つらいと感じることは普通にあります。
あの子はもういないのだと、
頭では理解していても、
心や体はあの子を無意識に探してしまう。
もう二度と会えないという、
終わりのない恐怖。
私はあの時の喪失感を、
一生忘れることができないと思います。
気づいたら、
"形に残すこと"
そればかり
時が流れ、今の私たち夫婦には、
大切な愛犬がいます。
その子が最近、6歳になりました。
かかりつけの獣医さんからの
「来年からシニアだね」という言葉。
ショックで涙が止まりませんでした。
タイムリミットがあることは分かっている。
それでも、一緒に過ごす時間が
あまりにも幸せで
この子がいない人生なんて
考えられなくなりました。
それからの私は、無意識のうちに
「形」を探していました。
プロに記念撮影を頼んだり、
記念グッズを作ったり。
今この瞬間のこの子を、
形にして永遠に残したい。
あの時の悲しい経験が、
「形に残すこと」
への大切さを教えてくれました。
これが、3Dフィギュアブランド、
『Aiken』のはじまりです。
確かな技術で、
面影を呼び起こす
フィギュアをデザインするのは、うちのパパ。
パパは長年、自動車の部品を設計してきた
プロの技術者です。
1ミリの誤差が人命に関わる、緻密な世界。
そんなパパが、その確かな技術を
「愛犬の再現」に注ぎ込んでいます。
今はAIで簡単に3Dモデルが作れる時代。
写真1枚からでも、AI技術を使って、
短期間で立体を作れるようになりました。
でも、すべてをAIに任せると、
その子にしかない「絶妙な表情」や
「空気感」が失われてしまいます。
だからこそAikenでは、
熟練の技術者であるパパが、
ひとりひとりの「みんなワン」に寄り添い、
何日もかけて形を整えます。
「この子にはどんな特徴があるかな?」
「いつもどんな表情で笑うのかな?」
そんな想像を膨らませながら、
機械には真似できない人間の感性を込めて、
丁寧に丁寧に形にしています。
近所の
みんなワンに
支えられて
私たちは、大きな会社ではありません。
夫婦2人と、犬1匹。
そして、近所のみんなワンやパパさんママさん、
SNSで繋がってくださる皆さまに
支えられている小さな事業です。
見えないスピードで時代が変化する中でも、
人との絆や愛犬を想う感情には、
決して変わらないものがありました。
オンラインのやり取りが主流になっても、
私たちは人らしいつながりを大切にしたい。
愛犬が教えてくれたことです。
大量生産はできませんが、その代わりに、
その代わり、心を込めてひとつひとつ、
みんなワンに寄り添って
制作することができます。
愛犬が教えてくれた、
人と人とのつながりを大切に。
いつかふとした瞬間に、幸せな記憶が蘇る。
そんな『心の拠り所』をお届けできるよう、
私たちは今日も、あの子の面影を
丁寧に追い続けています。